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技術書典 3 参加の記録と反省

もう何ヶ月も前のことですが技術書典 3 にサークル参加していました。 初めての同人活動でした。 参加直後にその時の反省などを書き留めていたので、ここで公開したいと思います。

執筆について

スケジュール

レポジトリの Initial commit が 8 月上旬だったので、だいたい開催日の 2 ヶ月半前に書き始めていたようです。 基本的には平日の終業後と土日を執筆に充てていました。

実は執筆した内容の半分くらい(ポケモン分類)は既存のブログ記事の再実験なので、執筆を始めたときには全体の 3 割ほどが完成している状態でした。 逆にもう半分(地名の可視化)は 0 からスタートしており、実装したり図書館で調べ物をしたりと手間がかかっています。地図や地名に詳しいわけでもない状態で手探りで執筆を進めたので、想定より工数がかかってしまいました。本当はもう 1 つ書きたいトピックがあったのですが、それに着手することはできませんでした。

今回は慣れないテーマについて書いたので失敗しましたが、 手慣れたトピックであれば(もちろん内容と分量によりますが) 2 ヶ月という期間は短くないと思います。

あと細部にこだわりすぎて執筆が停滞するのもよくなかったですね。 次は「がーーーーっと一気に書いて、そこからブラッシュアップ」(東京ラビットハウスさん より)を心がけたいです。

ツール

Re:VIEW を使いました。 vvakame/docker-reviewTechBooster/ReVIEW-Template など先人の資産が公開されており、印刷のときの諸々でつまづきにくくなっています。 PDF だけでなく EPUB などのフォーマットに出力できるメリットがありますが、 今回は数式や図表を配置する都合上 embed ブロックを用いて部分的に LaTeX の記法を使っているため、EPUB への出力は諦めました。

書名・表紙

「表紙だけで本の内容が把握できるようにするべき」というアドバイスを頂いたので、表紙に各章のタイトルとサブタイトルを書いています。 これは頒布数を伸ばすのにかなり効果があったのではないかと思います。 ほとんどの来場者は会場を巡回しますが、1 サークルずつ丁寧にみていくわけではありません。なので、サークルスペースを一見しただけで内容が把握できないと、そもそも手にとってもらえません。表紙で訴求することが大事です。

また、書名をキャッチーにしたほうが手にとってもらいやすくなると思います。 今回の頒布物はキャッチーにしすぎて知り合いに配るのが恥ずかしかったので反省しています。

印刷について

入稿

バックアップ印刷所の日光企画さんに入稿しました。 B5 版 38 ページ、表紙は NP ホワイト 200kg + クリア PP、本文は上質 90kg。 たぶん一般的な同人誌の装丁になっている思います。

入稿データを作るのは難しいので、最初から TechBooster/ReVIEW-Template をベースに作るべきでした。 ノンブルがおかしいとか、フォントの埋め込みとかの問題が一気に解決します。 初めての人は用紙サイズについても気をつけておきましょう。 A4 で作ってしまうと、後々 B5 に変更した時に図表が崩れて大変です。

PDF 版

PDF(電子版)を頒布するのは正解だったと思います。 名刺サイズに QR コードを印刷して頒布しました。 原価が安いのでたくさん用意できますし、在庫になっても簡単に持ち帰れます。 CONCA や対面電書を使ってみたかったのですが納期の関係で諦め、 単純に PDF ファイルの URL を QR コードにして印刷しています。

部数

80 部刷りました。紙の本は 13~14 時に完売しました。 もっと刷ってよかったですね。 ちなみに入稿時点でのサークルチェック数はたしか 30 くらいです。 部数を決めるのは難しく勇気のいることですが、技術書典の熱量を信じましょう。

頒布について

電子払い

公式決済システム、pixiv PAY 共に利用しませんでした。 しかし「電子払いありますか?」という人は何人かおられましたし、 電子払いの方が財布の紐が緩むという話もあります。

立ち読み会場

技術書典 3 では公式の「立ち読み会場」がありましたが、当日すっかり忘れていたため利用しませんでした。 振り返ってみると、立ち読み会場は参加側・頒布側の双方にとってぜひ利用すべきものだったと思います。 頒布スペースの前で立ち読みされる方が多いと通行や隣のスペースの妨げになってしまうからです。 また、スペース前に人がいると場内を散策する人から頒布物が見えにくくなってしまいます。 吟味する人にとっても専用の場所で落ち着いて読めた方がいいでしょう。

テーブル装飾

本を立てるスタンドやテーブルクロスといった「鉄板」があるので、即売会慣れしてる人が身内にいれば心強いです。 値札は小さいホワイトボードに書名と値段を書いたものでしたが、 もっと目立つ方がいいので次はしっかり印刷したやつを置きたいです。

PDF 版のダウンロードカードをテーブルに置いたとたん PDF 版が売れるようになったので、 テーブルに商品を出しておくことも重要なのかもしれません。

金庫

ちゃんとしたミニ金庫があれば会計が楽になると思います。小銭トレーがあると尚よさそうです。 適当な箱をもっていったら小さすぎて 1000 円札が入らなくて困ったし、 100 円玉と 500 円玉が混ざってしまい取り出しづらかったです。

PDF カードの頒布

紙の本を買ってくれた方には本と一緒に PDF カードもお渡ししたかったので、 現地でカードを本に挟んだのですが、手間なのでやめるべきでした。 別売りにするか、PDF へのリンクを本に印刷してしまうのがいいと思います。

体力

思った以上に 疲れました。 書店バイトの経験がある販売慣れした 2 人での参加でしたが 14 時くらいにはクッタクタでした。 (周りの人たちはそうでもなさそうにみえましたが、参加されたみなさんはどうでしたか?)

  • 当日は体調は万全にしてよく寝ておくこと。
  • 着脱しやすい服装を選ぶこと(熱気がすごい)。
  • 飲料を必ず持っておくこと。
  • できれば 2 人で参加すること。

感想

自分の書いた原稿が本になって手渡しで売れる体験はめちゃくちゃ面白いです。 サークル参加するのはちょっと勇気がいりますが、気になるのであれば参加登録しちゃえばいいと思いますよ。

参考リンク

技術書典 3 の参加報告のなかで勉強になったもの、初参加の人が参考にできそうなものをいくつか紹介させていただきます。